「嫌われたくない」と願うと「嫌われる」ってホント!?

こんにちは。

心理カウンセラー 白妙さくら です。

あなたは誰かと出会ったとき、接するとき、
「この人に好かれたい。気に入られたい」と考えますか?
それとも、
「この人に嫌われたくない」と考えますか?

「好かれたい」と「嫌われたくない」
これらの違いとは!?

新しい部署で上司とあいさつを交わした時・・
異性とステキな出会いがあった時・・
気の合いそうな人を見つけた時・・

無意識にどちらを望んでいるでしょうか。

「好かれたい」と「嫌われたくない」。
この二つの考え方、似ているようで、
実は天と地ほどの違いがあるんです。
この考え方の違いで、その後のあなたと相手の関係が全く違ったものになってしまいます。

「好かれたい」「嫌われたくない」
こう考えた時、潜在意識の捉え方が全く違う!

潜在意識の特徴の一つに
「否定形を認識しない」というのがあります。

引き寄せの法則などでもよく知られていますが、
願望実現のためには願望は肯定形で発しましょうと言われています。

「好かれたい」も「嫌われたくない」もどちらも希望ですよね。
頭で考えると、この二つは同じことを言っているように感じます。

ところが・・
「好かれたい」はそのまま相手に好かれたい、気に入られたい、という認識ですが、
問題は「嫌われたくない」です。

潜在意識が否定形、つまり「~ない」を認識してくれないとなれば、
「嫌われたくない」は「嫌われたい」となってしまいます。

「あの人に嫌われたくないよ~」と考えていると
潜在意識は「あの人に嫌われたいんだな」ととらえてしまうということです。

「好かれたい」と考えた時の潜在意識の働き

「好かれたい」と望んだとき、
潜在意識は「その人に好かれる」というゴールを設定します。
最終的に到着する地点をまず、明確にするのです。

そして、次に「では、そのためにはどうしたらいいのか」というのを探し始めます。
「好かれる」ための具体策を決めていくのです。

ゴールに向かう道筋を整えようとしてくれます。

「嫌われたくない」と考えた時の潜在意識の働き

では、「嫌われたくない」と望んだ場合はどうなのでしょうか。

先にも触れたように、
潜在意識は「嫌われたい」と認識します。
そのため、ゴールに設定されるのは、「その人に嫌われる」になってしまいます。
そうすると、「嫌われる」方法探しがはじまってしまうことになります。

もしくは、目指すゴールが明確にならずに、
潜在意識はどうしたらいいのか分からなくなってしまったりします。

たとえば上司に、「好かれたい」?「嫌われたくない」?

たとえば、「上司と仲良くなろう」と思ったときを思い浮かべてみましょう。
まず、上司をよく知ろうとしますよね。

好きな食べ物はなにか?
趣味はなにか?
どんな服装を好むのか?
どんな部下を気にいっているのか?
どんな物言いをしているのか?

知りたい。と思えば、
興味を持ってどんどん情報収集ができるのではないでしょうか。

そうしたら、次に話す機会のあったとき、

どのような話題を振るのか。
どのようなふるまいをするのか。

そういったことを決めて、接していくことができます。
「仲良くなる」という目標に向けて、積極的に動いていくイメージです。

では、「上司に嫌われないようにしよう」と思った場合はどうでしょうか。

「嫌われないように」となれば、
「もし、嫌われたらどうしよう」という恐れの感情が同時にあるものです。

そうなると、相手のことを知ろうとすることも
楽しい事ではないですよね。

楽しくないことをやっていると、なかなか情報は頭に入らないでしょう。

次に話をする機会があっても、
「もし、うまく話せなかったらどうしよう」と不安になってしまい、
緊張してうまく話せない。といったことにもつながってしまいます。

「好かれたい」「嫌われたくない」。
あなたはどちらの思考?

「好かれたい」「嫌われたくない」。
似ているようで全く違うこの二つ。

これは無意識に選んでいる場合がおおいようです。

いつも「嫌われたくない」とまず考えてしまう人は、
「嫌われる」イメージがしやすいのでしょう。
それが習慣になってしまっているのです。

「好かれている」イメージができますか?
「仲良くなる」イメージができますか?

「好かれている」状態を具体的にイメージしていく習慣をつけていきましょう。

「嫌われたくない」と思ったことに気づいたら、
ぜひ、「好かれたい」と思うように切り替えてみましょう。

そうすることで、あなたの潜在意識は、「好かれる」ための具体策を探し始めてくれますよ。