あなたは人前で泣いたことがありますか?
「人前で泣くなんてとんでもない」という人もいれば、「人前でもそうでなくても涙があふれてしまってどうしようもない」という人もいます。
なかには、「人前で泣きたくないと思っているのにどうしても泣いてしまう。そんな自分が嫌だ」と自分を責めてしまう人もいます。
あなたはどうでしょうか?
人前で泣くのはいけないことなの?
そもそも「泣く」ってどういう意味があるんでしょうか。
「泣く」って目から涙を流すことですよね。
目にゴミが入った。などの物理的な事態によっても涙は出ますが、今回の記事ではこちらにより「泣く」のは省かせていただきますね。
もう一つの「泣く」はその人が感じた感情を表現する、という意味があります。
というより、そもそも、ただ、それだけの事なのです。
本来「泣く」というのは、ただ、怒りや悲しみといった激しい感情を表に出すという意味しかないのです。
「泣く」ことには激しい感情を感じたとき、それを抑える効果、ストレスの軽減効果などがあります。
「泣く」ことによって、心身に負担になるような激しい感情やストレスを軽減できるのです。
そのため、生理現象として涙が出ることは、ある意味仕方がないことでもあるのです。
人前で泣くことによって、それを見ている人が何を感じるか
「泣くこと」そのものは、ただ、激しい感情を表出しているだけです。
しかし、人によって、「泣くこと」の持つ意味は異なります。
「泣くことは他人に自分の弱みを見せることだ」という人もいます。
あるいは「泣くことによって、自分を悲劇のヒロインにしているのだ」と捉える人もいます。
(確かに、そういう人もいます。
「泣くこと」に意味を付加し、他人をコントロールしようとする人です。
こういうタイプの人については別記事で書きたいと思います。)
あなたはただ意味もなく涙があふれるままにしただけなのに、その事の捉え方は見ている人それぞれで違います。
泣いている人を見ることを不快に感じる人は多いようですね。
特に職場などの公の場で泣くことは嫌がられる傾向にあります。
その理由はさまざまです。
「仕事中はいかなる場合であっても感情的になるべきではない」という人もいます。
「泣いている人を見るとそわそわしてしまい、仕事に集中できない」という人も。
中には、「自分が悪者扱いされている」と感じる人もいるようです。
人前で泣くこと自体に良いも悪いもない。
泣くことそのものは、ただ、本人が感情を出しているだけなのですね。
しかし、「人前で」となると当然見ている人がいるわけです。
その見ている人が何を思うかはその人それぞれですが、確かに不快に思う人が多いのも事実です。
それでは、人前で泣くのはダメなことなのか、というとそうと決まったわけでもありません。
不快に思うかどうかは見ているその人次第なのです。
特に何も感じない人もいます。
不快に感じる人にとってみれば、目の前で泣かれるのは迷惑となるでしょう。
しかしそうでない人には特に迷惑をかけるわけでもありません。
人間生きている限り、他人に全く迷惑をかけずにいる事など不可能です。
「泣いている自分」を見ている他者をあなたがどこまで気にかけるのか。
あなた次第なのです。