「あの人キライ!」なんてハッキリいう人って苦手だったりしませんか。
そしてついでに、
「だから、私も、『あの人キライ!』なんていう人間にはなりたくない。」と思っていないでしょうか。
こういう思考、「自分がされて嫌なことはしない」という、とてもやさしい思考ですよね。
だけど、実はこの思考、けっこうクセモノだったりするんです。
みんなと仲良くするべきか?
人に嫌われるのってつらいですよね。
それを知っている人は特に、「人を嫌うことは良くない事」と思っている人が多いようです。
だって、嫌われた人はつらいのですから。
誰かを傷つける事を恐れて、嫌いになる事自体をよくない事と捉えがちです。
一見とてもやさしい思考ですよね。
でも本当にそうなんでしょうか。
人とは仲良くしなければならないのでしょうか?
ズバリ言いますが、「みんなと仲良くしなければならない」という思考は、自分自身を追い詰めてしまいかねないやっかいな思考なのです。
「みんな仲良くしよう」という教育
日本の社会では、人と仲良くすることは素晴らしいことだという教育をしています。
個性を尊重するよりも、むしろ周りと仲良くすることの方を良しとする指導をしているのです。
なぜかというと、みんなと仲良くすると、表面上はみな傷つくことなく過ごすことができるからでしょう。
表立って争うことが少なくなりますからね。
同時に、上に立って指導する側にとっても指導が楽ですよね。
もちろん、みんなと仲良くすることは素晴らしいことです。
しかし、みんなと仲良くしなければならない。となってしまうと、それは苦しい事に変わってしまうのです。
「みんな仲良く」は実はつらい事
「みんなと仲良くしなければならない」という思考は、とても大きなストレスになります。
なぜなら、「みんな」にとっては良いことでも、個人にとってはそうではないからです。
みんなと仲良くするためには自分を抑えなければならない場面が多くでてきます。
そう。
「みんな仲良く」過ごすということは、自分の感じた「あの人嫌い・苦手」という感情を封じこめるということなのです。
封じ込められた本当のあなたは苦しく感じているはずです。
「みんな仲良く」よりも自分をもっと大事にしよう
周りのみんなと仲良くすることは、学校や会社、家庭内など社会で生きていく上でとても大切なことです。
しかし、人と仲良くすることばかりに目を向けていると、それはあなたにとって大きなストレスになってしまいます。
自分の感情に蓋をし続けることになるのですから。
もちろん仲良くした方が自分も周りも楽かもしれません。
しかし、感じた感情を無視されたあなた自身が、実は大きなストレスを抱えてしまっている事も忘れないでください。
「しなければならない」というよりは「した方が良い」という位の認識でいいのではないでしょうか。
苦手な人や嫌いな人がいても、喧嘩してもかまわないのですよ。