HSPさんで自分は「あがり症だ」と自覚している人はかなり多くいます。
HSPさんの大半があがり症で悩んでいるのは間違いないでしょう。
それでは、HSPさんは必ずあがり症なのでしょうか?
「HSPだから」あがり症なのか?
あがり症とは、そもそもどういったものなのでしょうか。
人前で話をするときや自分の行動を注視されている時、また上司や異性と話をするなどの場面において、強い不安や恐怖などといった日常生活に支障をきたすような症状が出る事をいいます。
呼吸が浅くなる、動悸が激しくなる、顔が赤くなる、手足が震えるなどの身体症状が出たり、頭が真っ白になり、声が震える、声が出ないなどといった症状もあります。
もともと、HSPさんでプレッシャーに弱い人はとても多いのです。
HSPさんがプレッシャーに弱い原因や改善方法をこちらの記事で書いています。
参考にしてみてくださいね。
あがり症で悩んでいるHSPさんはとても多いです。
しかし、それってHSPさんに限った事なのでしょうか。
実は、そうではありません。
HSPさんに限らず、日本人全体でみても、「自分はあがり症だ」と認識している人はかなり多いのです。
HSPさんに限らず、日本人にはあがり症の人が多い
日本人は海外の人に比べて緊張しやすく、あがり症の人が多いと言われています。
そこには二つの要因があります。
一つ目は遺伝子が関係しています。
人の感情に影響を与えるといわれている脳内神経伝達物質のセロトニン。
このセロトニンの分泌量を調節するたんぱく質の遺伝子にはL型・S型二つの型があります。
このS型が多いほど不安を感じやすいと言われているのですが、日本人にはこのS型が多く、種族全体でみて、日本人は不安を感じやすい傾向にあるのです。
二つ目の要因は日本の教育にあります。
日本では昔から、周りを見て他人に合わせる事を良しとする教育をしています。
幼少期から、学校だけでなく家庭内においても、社会全体で「みんな仲良くするのがいい事」と教えています。
小学一年生に上がる時に「友達100人できるかな」というように歌を歌いませんでしたか?
親しい友達数人を作る、というよりか、とにかくたくさんの子供達と仲良くなりましょう。という教育の現れです。
友達を多く作ることは、もちろん悪い事ではありません。
しかし、たくさんの友達と仲良くしていこうとすると、どうしても自分の個性を抑え、周りのみんなの様子を見ながら発言や行動を選ばなければならないことが多くなります。
日本人は幼少期からそのようにして周りのみんなを気にかけながら日々を過ごし、「みんなと一緒」であることに安心感を得るようになってしまっているのです。
そうやって育ってきた日本人の多くが、人前でたくさんの人の注目を浴びながら発言することに不安を覚えてしまうのは仕方のない事なのではないでしょうか。
HSPさんがあがり症になりやすい理由
それではなぜ、HSPさんにはあがり症の人が多いのでしょうか。
それは、HSPさんの豊かな想像力が関係しています。
日本人は遺伝子の影響であがり症になりやすいと前章で述べましたが、それにもかかわらず、あがり症ではない日本人もたくさんいます。
では、あがり症になる人はなぜあがり症になるのでしょうか。
人前で発言したり多くの人の注目を集めたりすると誰でも少しは緊張するものです。
緊張から体がかたくなったり、声が震えてしまったり、変な汗をかいたり・・・
問題はその後なのです。
そんな緊張してしまった自分を恥ずかしいと思い、「震えを止めなければ」「もっと滑らかに話さなければ」などと焦れば焦るほど、どんどん緊張して身体症状は加速してしまい、さらにまたそれを止めなければと焦る・・・
と、このような悪循環にはまってしまい、あがり症へとつながっていってしまうのです。
HSPさんはとても想像力豊かです。
真っ赤な顔をしてガチガチに緊張している自分がどう見られているか、どう思われているのかを具体的に想像してしまいます。
それも悪い方へ悪い方へと・・・
HSPさんは不安をリアルに想像し悪い方への想像を大いに膨らませてしまうのです。
そうしてますます悪循環へとはまっていってしまうことになるのです
HSPだからあがり症になるわけではない。
日本人そのものがそもそもあがり症になりやすい種族であって、そのほかの事にも不安を抱えやすいのだということがわかりました。
そしてその上さらに、HSPさんはあがり症になりやすい性質があります。
それは、プレッシャーに弱い事であったり、責任感が強いことであったり、周りの目を特に気にしすぎてしまうことであったり・・・
HSPさんの特徴から、あがり症になる原因となる性質はいくつもあげる事ができます。
しかしだからと言って、HSPだから必ずあがり症なのかというとそうではありません。
そのため、HSPだからあがり症、というよりは、HSPだからあがり症になりやすいという方が正解に近いかもしれません。
あがり症になりやすくはあっても、そうならずにいるHSPさんもたくさんいるのですから。
HSPさんがあがり症にならない方法
HSPさんがあがり症を改善するために必要なのは、「あがり症の症状が出てもいいじゃん」と気楽に捉えることです。
あがり症で困っているならなおさら、「別にいい」なんてなかなか思えませんよね。
でも、それこそが重要なのです。
ちょっと気を抜くとすぐ不安に陥りやすいHSPさんは、あがり症になりがちです。
しかしそこは気を引き締めて、緊張してわなわな震えてしまっているあなたを受け入れてあげてみてください。
そうやってあがり症な自分自身を受け入れる事ができたとき、いつの間にかあなたのあがり症は気にならなくなっているでしょう。
これらの症状を気楽に捉える秘訣をお伝えしています。
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