「繊細さん」とも言われるHSPさん。
外部からの刺激に敏感・共感しやすい・疲れやすいなど、さまざまな特徴を持っています。
そんなHSPさんは、何をするにも時間がかかってしまいがちです。
以下で、仕事を早く終わらせるために意識すべき事を解説していきます。
早くしたいと思っていてもどうしても時間がかかってしまうその理由はこちらからどうぞ。
HSPさんの性質上、「時間がかかってしまうのは多少は仕方がない」と割り切る
HSPさんの特性は、生まれ持った気質です。
そのため変える事はできません。
この部分については潔くあきらめてしまいましょう。
考えても仕方ありません。それこそ時間がなくなるだけです。
しかし、「性質なのでしょうがない」なんて言うのは簡単ですが、だからといってそのままでいるわけにもいきませんよね。
何をするにも時間がかかってしまう。というのは、社会においてはつらい評価をされてしまいがちですから・・・
性質上仕方のない部分は当然あるのですが、それでも改善できるところもありますので、そちらに舵を切って取り組んでいきましょう。
HSPさんの「時間がかかる」は弱点ではない。と理解する
まず、知っておいていただきたいのは、「時間がかかること」は悪い事ばかりではないということ。
HSPさんのもつ素晴らしい能力である「仕事が丁寧でミスや失敗が少ない」という部分に付随した「ただちょっと時間がかかるけどね」といった小さなデメリットにしかすぎないのだととらえるといいでしょう。
はじめから「仕事の遅いダメな自分」などと、自分に劣等感をもっていると、出せる力も出せなくなってしまいます。
その結果、ますます時間がかかってしまう、なんてことにもなってしまいます。
「HSPのウリである丁寧な仕事をする為に多少の時間は必要なんだ」と受け入れることが、まず一番大切です。
集中力が続かない?!HSPさんの集中力が続かない理由
同僚や上司への気遣いや家族への気くばり、家事など他の事が気になってしまうなどというように、HSPさんは今集中すべき事より他の事が気になって集中が途切れてしまいがちです。
こう言った理由で時間がかかる場合は要注意。
HSPさんの得意とする丁寧な仕事ができなくなってしまう危険性があるからです。
ちょっとした物音や、目に入る光の強さ、漂ってくる匂いなど、小さな刺激に敏感に反応してしまうHSPさん。
集中を妨げる要素が、周りにはたくさんあるはず。
そんな状況でHSPさんが集中を保つのは、とても大変なことなのです。
その他にも、人からの頼まれごとをなかなか断れないHSPさんは、余計な仕事も請け負ってしまいがち。
共感力が高く、困っている人を放っておけないし、困っていなくても親切にしてあげたいという優しさがあります。
しかし、「ちょっとだけ」といろいろやってあげていると、どんどん時間が経っていってしまいます。
集中を途切れさせない方法
では、集中力を維持するためにはどうしたらよいのでしょうか。
HSPさんの特性上、刺激に敏感なところは変える事ができません。
勝手に気が付いてしまうのですから・・
それでも、入ってくる刺激をできるだけ少なくすることはできるはずです。
物理的に刺激を感じないようシャットアウトする
耳栓を利用する、あらかじめカーテンを閉めておく、など。
会社では難しいかもしれませんが、家事やリモートワークなど家での仕事であれば可能でしょう。
家にいると自分以外に誰もいなかったとしても、隣の家の生活音や、道路を走る車の音、家の前を通る人の話声など、以外にたくさんの音が聞こえています。
耳栓を使ってみると、思った以上に集中できた。という声は多く聞かれます。
マイルールを決め、他人への対応回数を減らす
会社では、誰がすると決まってはいないけど、誰かがしなければならない仕事、というものが結構ありますよね。
優しいHSPさんは、そんな仕事をたくさんされている人が多いようです。
電話対応や、お客様へのお茶出しなどがよい例でしょうか。
会社にいる場合、電話が鳴ったら対応しなければなりませんね。
しかし、もし、他にもできる人がいる場合、あなたが電話をとる回数を減らしてみましょう。
電話が鳴っているのに出ない、というのはHSPさんにはなかなかつらいことだったりします。
ですので、自分の中でルールを決めてしまいましょう。
例えば、
「電話の着信音が3回なっても誰も取らなかった場合に自分が取る」
「電話をとるのは3回に1回にする」
などです。
そうやってマイルールを決めておけば、少しは気楽に外部の仕事を減らせるのではないでしょうか。
まとめ
HSPさんが「時間がかかってしまう」のには様々な要因があります。
細かいことに気が付きすぎてしまったり、完璧な仕上げりを求めてしまいがちだったり・・・
HSPさんの生まれ持った性質上、仕方のない部分もありますが、自分の捉え方や意識を変えてみたり、道具を使ってみたりと、改善する方法はいくつもあります。
優しくて、他人のためにアレコレしてあげることも多いHSPさんは、「それをせずに自分の事を優先しましょう」と言われても、できない人や逆にそれが大きなストレスになってしまう人もいます。
そんなときは自分でどのくらいならできそうか、考えたりいろいろやってみて、マイルールを作ってみましょう。
自分のすべき事にかける時間と、誰かのためにかける時間をどのあたりで線引きするのか。
自分の大切なものや優先順位を考えるキッカケにもなるのではないでしょうか。
ぜひ、マイルール作り、取り組んでみてくださいね。