モラハラとは? モラハラの特徴とその対処法

「モラハラという言葉は良く聞くけれども、そもそもモラハラってなに? どういうもの?」

「なんとなく、自分たちの関係と似ているけれども、これはモラハラ?」

といった疑問にお答えいたしましょう。

モラハラとは

モラハラとは、「モラルハラスメント」の略で、モラル(倫理や道徳)とハラスメント(嫌がらせや虐待)を組み合わせた言葉です。
精神的な虐待や嫌がらせ行為を指します。

加害者が被害者の自尊心や心理的な健康を損なう言動を取ることを特徴としています。

※ モラハラは妻から夫に対してや、上司から部下に対してなどさまざまな人間関係で行われますが、ここでは一番多くみられる夫から妻へのモラハラを例に書いています。

以下はモラハラの7つの特徴です。

・恒常的な攻撃
・感情的な虐待
・軽視や無視
・否定や嘘
・孤立
・恐怖と不安
・自己価値の低下

モラハラの特徴を細かく解説

・恒常的な攻撃

まず、モラハラは一時的なものではなく、継続的に繰り返される攻撃や嫌がらせです。
モラハラ夫は妻に対して普段の生活の中で何度も何度も攻撃的な態度や言動を繰り返します。

・感情的な虐待

モラハラは感情的な虐待を含みます。
モラハラ夫は妻の感情や自尊心を傷つけ、精神的な苦痛を与えることを狙って行われています。

・軽視や無視

モラハラ夫は妻の感情や考えを軽視したり、無視したりすることがあります。
被害者の意見や感情を無視する行動が頻繁に行われます。

・否定や嘘

モラハラ夫は妻の言葉や行動を否定したり、嘘をついたりします。
被害者が自分の経験や感情を信じにくくなるような状況を作り出します

とにかく妻の言うことやすることを否定し、都合が悪くなると平気で嘘をつきます。

・孤立させる

モラハラ夫は妻を社会的に孤立させようとします。
友人や家族との関係を損なったり、支援系統を遮断することで、被害者を孤立させます

極端に嫉妬深く束縛してきたり、妻の友人や家族を誹謗中傷し、妻が彼らと関りを持つと妻を攻撃します。

・恐怖と不安を強く感じさせる

モラハラ夫は妻に対して恐怖や不安を抱かせるような行動をとります
妻はモラハラ夫がどんな反応をするかを予測できないため、常に警戒心を強めることになります。

夫の帰宅時間が近づくとそわそわと落ち着かなくなったりするのはこのためです。
帰宅した夫の機嫌はどうか、自分の家事のミスを叱られないか、など、不安や恐怖でおちつかなくなるのです。

・被害者の自己価値の低下

モラハラ夫は妻の自己尊重や自己価値感を低下させることを狙っています
モラハラ夫の非難や攻撃によって、妻は自分自身を否定する傾向にあります。

どんどん自分に自信がなくなり、モラハラ夫の言いなりになるしかないのだと、自ら自分にいい聞かせるようにまでなってしまいます。

モラハラは見えにくい

モラハラはとにかく分かりにくいです。

周りの人が気づきにくいことも当然あるのですが、当の本人の加害者も被害者も、二人の間ににモラハラが存在しているということにさえ気が付いていない場合も多くあります。

そのため、モラハラ被害にあっていても自分がモラハラ被害者なのだと認識することが難しく、その関係性が長く続いてしまいます。

モラハラ夫は自分の虐待行為を正当化するために、「妻のために言ってやっている。叱ってあげている。」という認識で接するため、妻はモラハラ夫に対して感謝すらしている事もあるのです。

モラハラへの対処法

まずは知る事です。
モラハラがどういうものなのかを理解し、モラハラ夫の言動に振り回されないようにしましょう。

自分でない誰かを変える事はとても難しく、特に人の話を聞かないモラハラ夫を、今まで虐げられてきた妻が変えることはものすごくハードルが高いことです。

まずはあなた自身が変わることで、あなた自身のストレスを軽減することを考えましょう。

そして、もしあなたが今、孤立していると感じるのであれば、外部とのつながりを作るよう心がけてみてください。
視野が広がりますし、また、孤独から抜け出すことで安心感を得られます。

少しでも心に余裕を持つことが大切です。

一般的に、モラハラを改善することは難しいと言われています。
モラハラ加害者も被害者もモラハラをしている、またされているという認識が薄かったりなかったりするからです。

ですが、片方だけが苦しい関係というのは何かが間違っているのです。

たとえそれがモラハラでなかったとしても、あなたが苦しく感じている事はまちがいがないのですから、まずはだれかに相談してみてください。