素直に聞いてる「つもり」が招くおそろしい事態

こんにちは。

心理カウンセラーの 白妙さくら です。

あなたは、人の話を素直に聞く事ができていると思いますか?

相手が伝えたいと思っている内容を
あなたは正しく受け取る事ができているでしょうか?

アダルトチルドレンや愛着障害、共依存などでお悩みの方は特に、

このあたりを理解していると
とても生きやすくなると思います。

今、ピンとこなくても、

もしかすると、
「おっ」と思うことがあるかもしれません。

ちょっと普段のあなたを振り返って
考えてみてください。

素直に聞いてるつもりでも・・・

いかがでしょうか。

上の質問に対して、
あなたがもし、
自信をもって「はい」と答えたならば、
ちょっと注意が必要かもしれません。

結論から言いますと、

人と人は、言語を通してのコミュニケーションにおいて、
相手の意図したことを100%理解できるなんてことは
なかなかありません。

「はい」「いいえ」などのような、
ものすごく単純な受け答えは別にして、

複雑な思いや気持ち、考えを伝える・受け取るって
実はとても大変なことなんです。

他人の話をそのまま受け取っているつもりでも、
実は知らない間に
ちがうものとして受け取ってしまっている
場合も多いのです。

どういうことでしょうか。

相手の伝え方が悪い。
とか、そういうことではありませんよ。

みんな自分独自のフィルターをとおして物事をとらえている

外から情報を自分の中に入れるとき。

たとえば、

テレビやネット、本でもそうですし、
日々の生活の中で、見聞きするときはいつもです。

人はみんな必ず、自分だけのフィルターを通して物事をとらえます

あなたが何かを考えたり感じたりするとき、

それは、

あなたの常識、先入観、思い込みといったものの上に
成り立っています。

そして、

誰かがあなたに言った言葉を聞く時も同じように、
常識や先入観、思い込みなどを通して受け取るのです。

この、人それぞれの常識、先入観、思い込みといったものが
その人独自のフィルターなのです。

誰かに言われた一言。それって本当は・・・

たとえば

・おおざっぱでやさしい上司のAさん。
・よく気遣いのできるBさん。

がいたとしましょう。

上司のAさんが、部下のBさんに対してこう言いました。

「君は、細かいことによく気が付くね。」

おおざっぱな性格の上司Aさんは、
細やかな心配りのできる部下Bさんを羨ましく思っていました。

上司Aさんとしては、
細かい気配りをしてくれる部下Bさんに対して、
ストレートにそれを褒めたのです。

しかし、なぜかBさんは複雑な表情になってしまいました。

なぜでしょうか。

Bさんは、
自分が神経質で気にしすぎる性格だと悩んでいました。
親からよく、「あなたは神経質だ」と言われていたからです。

そこに、今度は、
いつも優しい上司Aさんから「よく気が付くね」と言われました。

Bさんは、この言葉をこう受け取りました。

上司Aさんは優しいから、
「私が神経質すぎる」と、
やんわりと指摘してきた
んだ。と。

いかがでしょうか。

上司Aさんにとっては、
「よく気が付く」=「とても良い事、すばらしい事」です。

ですが、

部下Bさんにとっては
「よく気が付く」=「神経質だというマイナスな事」なのです。

そもそもの「気配りができること」に対する認識がそれぞれ違うために、
このようなことになってしまったのです。

自分のフィルター=自分の価値観

さて、

あなたは人の話を素直に聞くことができているでしょうか。

人はそれぞれ、自分の価値観を持っています

だって、違う人間ですからね。

あたりまえです。

そもそも、持って生まれたもの、
親から受け継いだものがちがいますし、

その後育った環境によってもちがいます。

人はみな、これまで生きてきた中で、
さまざまなフィルターを形作ってきたのです。

幼少期に限らず、日々の生活の中でも、
みな、新たなフィルターを採用したりしているのです。

そこを分かって人と接すると
今まで見えなかったものが一気に見えてきたりします。

人の言うことをそのまま聞く。って、
実は、とってもむずかしいんですよ。

あなたにとっても、
あの人にとっても。

自分だけの常識や思い込みに、

自分だけで気が付くことはなかなかむずかしいことです。

あなたが思う常識は、相手には非常識かもしません

そのあなただけの常識を見つけに、
私に会いにきてみませんか。

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